Montbell Light Shell Parka
万能、そして安価。大阪が生んだ現代の国民服

Technical Specs
Weight258g
Material40D Nylon (Outer) / Polyester Mesh (Inner)
01 / Overview
概要少し肌寒くなってきた秋口から、本格的な冬が始まる手前まで。何を羽織ればいいか迷う時期に、結局いつもこれに手が伸びる。モンベルのライトシェルパーカは、華やかなスペックこそ備えていないが、日本人の生活に驚くほどよく馴染む一着だ。表地は風を防ぎつつ小雨程度なら弾いてくれるし、裏地はフリースに似たメッシュ状の起毛素材で、袖を通した瞬間にちょうどいいなと感じさせてくれる温もりがある。
最大の美点は、気を遣わなくて済むことだ。くしゃくしゃにして鞄に放り込んでもシワにならないし、汚れたら洗濯機で回せばいい。アウトドアブランドの高級シェルにありがちな道具をいたわるストレスがまったくない。それでいて価格は手頃だ。正直なところ、日本人なら一着持っていて損はしない。
撥水性があるので、傘を差すほどでもない霧雨のなかを自転車で走ったり、近所の公園まで子どもと散歩したりする時に本当に便利だ。適度に蒸れを逃してくれるから、動いていても暑くなりすぎない。このちょうど良さが、日常をじわじわと支えてくれている。
02 / Story
個人的な思い出日本人ならこれ買っとけ、でいい。
色は緑を選んだ。パタゴニアのR2のあのガチャピングリーンに比べれば、少し落ち着いた暗めのトーン。街中でびしっと決めて着るような色ではないが、近所のコンビニやスーパー、朝のゴミ出しに羽織るにはぎりぎり許容範囲だ。むしろ、このおしゃれすぎない質感が、気合いを入れる必要のない日常の外出には不思議と合う。

03 / Gear Insights
装備の考察と戦略世界一周への装備
旅先でウェアを一枚だけ選べと言われたら、これを候補に入れる。軽いし、コンパクトになるし、防寒と防風と軽い雨対策をこれ一着で兼ねられる。何より、どこかで紛失したり破いたりしても、日本に帰ればまた手頃な価格で買い直せる。この心理的な安全マージンの広さは、長旅で大きな武器になる。
悪い点
まず、見た目がかなりもっさりしている。モンベル特有の、あの垢抜けないおじさん感は否めない。緑の色味も個性が強く、合わせる服を意外と選ぶ。街で浮きたくないなら、無難に黒か紺にしておくのが正解だったかもしれない。とはいえ、おじさんだしモンベルの安心感には勝てない。
10年後も使うか
間違いなく使う。というか、もう皮膚の一部みたいなものだ。買い替えながらでも、クローゼットから消えることは死ぬまでないだろう。