十五年連れ添ったパタゴニアのR2ジャケット。その次を考えるという行為は、単なる買い替えではなく、旅の哲学を一段更新する作業に近い。
そこで浮かび上がってきたのが、北欧スウェーデンのブランド、HOUDINI(フーディニ)だ。
候補1:Power Houdi(パワー フーディ)
魔法の着心地と称される、フーディニの象徴的なモデル。Polartec Power Stretch Proを全面に採用し、高い保温性と、身体を包み込むような伸縮性を兼ね備えている。
R2の跡を継ぐ不動のメインになりうる安心感がある。一方で、重量が約478gとそれなりにある。UL(Ultralight)を志向する今の自分にとって、この重さをどう位置づけるかが最大の論点になる。
候補2:Outright Houdi(アウトライト フーディ)
Power Houdiの生地を薄くした、Power Stretch Pro Lightを採用したモデルだ。
圧倒的な軽さと、通年使える汎用性。R2よりもさらに身体の延長に近い感覚が得られる。ただ、真冬のスキー場や極寒の地で、R2ほどの守られている実感が得られるかどうか。そこが引っかかる。
1gを削るか、安心を纏うか
今の気持ちは、Outright Houdiに傾いている。重ね着(レイヤリング)を前提とするなら、一着のスペックを底上げするよりも、薄い層を重ねるほうがシステム全体の柔軟性は高まるからだ。
それでも、Power Houdiの一度袖を通すと脱げなくなるあの魔力は捨てがたい。世界一周の旅、空港の冷房から極寒の峠まで、自分が本当に必要としているのは、どちらの魔法なのだろうか。
