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Gear Story / 2026-01-22

15年の歳月を纏うということ

Patagonia R2 Jacketとの果てしない旅

15年の歳月を纏うということ

この緑のフリースを手に入れたのは、旅や山という言葉が今よりずっと眩しかった二十代の頃だった。

PatagoniaのR2ジャケット。アウトレットで見つけたガチャピングリーン。初めての本格的なアウトドアギアに、一目で心を持っていかれた。

そしてそれは、自分の人生で最も長く、最も濃い時間を共にする相棒になった。

スキーウェアの下の、不動のスタメン、旅の思い出

冬のニセコ、トマム、野沢、赤倉、白馬。マイナス10度の冷気、強風、雨、雪。そうした過酷な環境で、自分の体温を一定に保ち続けてくれたのは、このR2だった。

アウターのチャックを開ければ通気し、閉じれば熱を蓄える。この動的な温度管理は通常のフリースにはない快適さで、アウトドアの現場できわめて合理的な設計だと感じた。

スキーウェアの下にこれ一着を忍ばせるだけで得られる圧倒的な安心感は、何ものにも代えがたい。

二十代後半は人生に迷い、ヨーロッパ、アメリカ、アジアを旅した。そんなひとり旅の道中でも、R2ジャケットはずっとそばにあった。

パジャマから、世界一周の夢へ

あれから十五年。気がつけばアラフォーになっていた。結婚し、子どもができた。スキーや海外旅行とは遠ざかり、パジャマ代わりにR2ジャケットを羽織る日々。ミルクの吐き戻しで汚れ、農作業で泥がつく。

子どもが少し大きくなったので、雪遊びに出かけた。大量の荷物と寒さのなかで準備は思うように進まず、子どものウェアを着せてから自分も着替え、ようやくスキー場へ。子どもたちは雪を喜んでくれたものの、どこか準備不足の感は拭えなかった。

昔の自分なら、もっとしっかり備えて、もっと楽しめたはずだ。

スキーウェアの下に着込んだR2ジャケット。ふいに記憶が甦る。三階層のレイヤリング、ゴアテックス、ポーラテック——。

あれから時が経ち、アウトドアの道具はどれだけ進化したのか、改めて調べてみたくなった。

あの頃のR2ジャケットと、最新のアウトドアギア。

肩こり、冷え性、関節痛。年齢とともに実感する衰え。それを克服して、日常を、子どもたちと過ごす時間を、より快適に、より楽しく過ごすこと。そして選び抜かれた装備で海外を旅するという最終目標に向けて。

かつての冒険の記憶を纏いながら、新しい旅へ踏み出す。

どういう結末になるかは分からないが、ついでにブログを立ち上げてみた。今の自分があるのは、冒険に挑んだ人たちのログを見たからだ(ブログやニコニコ動画など、平成全盛期の遺産)。大それた冒険はしばらくできないだろうが、日常のなかの小さな冒険を記録することで、次の誰かへバトンを渡せたら嬉しい。