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アウターレイヤー

Montbell Light Shell Parka

完全防水ではないが蒸れにくさは圧倒的。裏地メッシュが湿気吸収と適度な保温。和製ソフトシェルの完成形。

性能評価

軽さ
5/5
防水
1/5
防風
4/5
撥水
4/5
保温
3/5
着心地
4/5

※ 2011年前後の技術水準と15年の実使用経験に基づく5段階評価

技術スペック

基本情報

製品名
Montbell Light Shell Parka
購入年式
2011年〜
カテゴリ
アウターレイヤー
重量
270-303g

素材・技術

主素材
40D バリスティック・ナイロン / クリマプラス・メッシュ(2層)
主要技術
世界最高水準撥水加工 / メッシュ裏地

技術的概要

モンベルのライトシェルパーカは、ハードシェルでもウィンドブレーカーでもない、日本の気候に最適化されたソフトシェル的立ち位置の製品。40Dバリスティックナイロンの表地とクリマプラスメッシュの裏地による2層構造で、防風・撥水・適度な保温をバランス良く提供する。完全防水ではないが、蒸れにくさと着心地の良さで日常使いからライトハイキングまでをカバーする。

素材分析

40Dバリスティックナイロン

40デニールのバリスティックナイロンを使用。バリスティック構造とは、縦横の糸の太さを変えた織り方で、通常のリップストップよりも高い引き裂き強度を持つ。40Dは軽量シェルとしてはやや厚めだが、その分日常使いでの擦れや引っかけに対する耐久性が高い。登山メーカーの安価なウィンドブレーカーとは一線を画す強度設計だ。

クリマプラスメッシュ裏地

モンベル独自のクリマプラス素材をメッシュ状に起毛させた裏地。ポリエステル繊維の起毛面が肌からの湿気を吸い上げ、メッシュの通気チャネルを通じて外部に放出する。同時に、起毛層がごく薄いデッドエア層を形成し、裏地なしのウィンドブレーカーにはない適度な保温性を提供する。この「ちょうどいい暖かさ」が、トレーニングウェアや通勤着としての万能性をもたらしている。

撥水加工の設計思想

モンベルの「世界最高水準撥水加工」が施されている。完全防水(GORE-TEX等のメンブレン)ではないが、霧雨や小雪程度であれば水を弾く。この「中途半端さ」が実は設計上の合理的選択で、メンブレンを使わないからこそ蒸れにくい。傘を差すほどでもない雨、子供と遊ぶ公園、自転車通勤——日本の日常で最も頻度が高い「ちょっとした天候の悪化」に対する最適解だ。

性能特性

防風性能

40Dナイロンの密な織りにより、ウィンドブレーカーとしては十分な防風性を持つ。風速10m/s程度の環境では体感温度の低下を大幅に抑制する。ただしGORE-TEX Infinium(完全防風)には及ばず、隙間から風が入り込む局面がある。それでも、R2やダウンの上に羽織る防風レイヤーとしては十分に機能する。

価格と心理的安全マージン

モンベルの価格設定は、同スペックの海外ブランドの1/2-1/3に設定されている。この価格の安さは「汚しても、破いても、また買える」という心理的安全マージンを生む。高価なシェルを着ているときの「大事に扱わなきゃ」というストレスがなく、道具としての稼働率が最も高いアイテムとなっている。日本国内の直営店やオンラインですぐに買い替えられるインフラも強みだ。

2011年の技術的背景

2011年前後、ソフトシェルというカテゴリが定着し始めた時期にあたる。Arc'teryxのGamma系やPatagoniaのSimple Guide Hoodiが牽引した「防風+ストレッチ+通気」の概念を、モンベルは独自の解釈で製品化した。ストレッチ性は控えめだが、裏地の快適性と価格をアドバンテージとして、日本市場でのソフトシェル的立ち位置を確立した。

現代技術との比較

現行モデルは基本設計をほぼ維持しており、素材や裏地に微調整が加えられた程度。これは裏を返せば、初期設計の完成度が高かったことを意味する。海外ブランドが高機能化・高価格化を進めるなか、モンベルのライトシェルパーカは「必要十分を低価格で」という哲学を貫いている。唯一の弱点は見た目のもっさり感で、これだけは15年経っても変わらない。

15年使用後の総合評価

皮膚の一部みたいなものだ。クローゼットから消えることは死ぬまでないだろう。モンベル特有の垢抜けないおじさん感は否めないが、それを含めて自分の日常に完全に溶け込んでいる。買い替えながらでも、この製品との付き合いは一生続くと確信している。

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